
低山や日帰り登山に慣れてきたら、次は 標高が高く行程が長い山や、縦走・テント泊 に挑戦したくなってくるはずです。
この記事では、そんな中〜上級者向けにおすすめの山や必要な装備、さらに心得を解説します。
🏔 中〜上級者におすすめの山
1. 北アルプス(槍ヶ岳・穂高岳など)
- 岩稜帯や鎖場が多く、本格登山の代名詞。
- 日本アルプスの絶景を堪能できるが、経験・体力・装備が必須。
2. 南アルプス(北岳・甲斐駒ヶ岳など)
- 北岳は日本第2位の標高を誇る名峰。
- ダイナミックな稜線歩きが魅力。長いアプローチを計画的に。
3. 八ヶ岳(赤岳・横岳・硫黄岳など)
- バリエーション豊富で岩稜歩きの練習に最適。
- 雪山シーズンも人気で、ステップアップにおすすめ。
4. 富士山(夏季登山ルート以外)
- 夏の登頂経験後、剣ヶ峰以外のルートやオフシーズンに挑戦。
- 体力と天候判断が試されるフィールド。
5. 縦走ルート(例:表銀座コース、南八ヶ岳縦走)
- 複数日かけて稜線を歩き、テント泊や山小屋泊を経験。
- 天候や体力配分を考えながら歩く本格登山の醍醐味。
🎒 中〜上級者に必要な装備
日帰り低山用の装備からさらにアップグレードが必要です。
1. シューズ
- 岩稜や縦走に対応できる ハイカット登山靴。
- ソールの剛性が高いものを選び、雪山を視野に入れるならアイゼン対応モデルを。
2. ウェア
- レイヤリングに加えて、標高3,000m級の寒さに耐えられる防寒着。
- 雨風をしっかり防げるゴアテックス製のハードシェル。
3. バックパック(40〜60L)
- テント泊や縦走なら大容量が必要。
- 背負ったまま取り出せるサイドポケットや、耐久性のあるモデルを。
4. テント・シュラフ・マット
- 軽量コンパクトで防水性の高い登山用テント。
- 夏山は3シーズン用シュラフ、残雪期や冬は厳冬期用が必須。
5. クライミング系装備(必要に応じて)
- ヘルメット(落石や滑落対策)。
- ハーネス・ロープ(アルパインルートを選ぶ場合)。
6. ナビゲーション・安全装備
- 詳細な登山地図・コンパスに加えてGPS。
- モバイルバッテリーは2台以上。
- ファーストエイドキットはより充実させる(保温シート、鎮痛剤など)。
🌱 中〜上級者の心得
1. 天候判断と撤退の勇気
- 高山では天候が急変する。ガスや雷を感じたら即撤退。
- 「また来ればいい」と思える余裕が命を守る。
2. 体力づくりと計画性
- 3,000m級では酸素が薄くなり、日帰り登山の延長では通用しない。
- 行動時間・水分・エネルギー消費を計算した綿密な計画が必要。
3. 山小屋・テント泊のマナー
- 山小屋では静かに休む人を尊重。
- テント場は指定地を守り、環境保護を意識。
4. 単独登山のリスク
- 経験を積んでも単独はリスクが高い。
- どうしても単独で行く場合は登山届を必ず提出。
5. 四季を通じた登山へのステップアップ
- 夏山で経験を積んだら、残雪期 → 雪山登山へと進むのも選択肢。
- その場合は雪山装備(アイゼン・ピッケル・雪用ウェア)が必須。
✨ まとめ
- 上級者向けの山は 北アルプス・南アルプス・八ヶ岳 が定番。
- 装備は ハイカット靴・防寒着・大容量ザック・テント泊装備 へとステップアップ。
- 何より大切なのは 天候判断と撤退の勇気。
登山を極めていくと「より高く、より長く」挑みたくなりますが、忘れてはいけないのは 安全あってこその楽しみ です。
慎重にステップアップしながら、日本アルプスの壮大な景色を楽しんでください。

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