
フィジーク競技は、ただ筋肉を大きくするだけではなく「シルエットの美しさ」「バランス」「ステージ映え」を競う競技です。
一口に「フィジーク」といっても、団体ごとの特色やカテゴリーごとの評価基準があり、出場を目指すならその違いを知っておくことが重要です。
1️⃣ フィジーク大会を主催する団体
フィジークの大会は複数の団体が開催しており、それぞれ評価基準や大会後のキャリアが異なります。
🔹 JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)
- 国内で最も歴史ある団体。公益社団法人として公認されている。
- 世界ボディビル・フィットネス連盟(IFBB)傘下のため、世界選手権やアジア大会につながる。
- 公平性・厳格さが特徴。反ドーピング検査も徹底。
🔹 FWJ(Fitness World Japan)
- アメリカのNPC/IFBB PRO LEAGUEと提携。
- 「プロカード」を取得すれば、世界最高峰「ミスター・オリンピア」出場のチャンスがある。
- 観客を楽しませる演出や華やかなステージが人気。
🔹 NPCJ
- 日本におけるNPC系大会。
- FWJと似た路線で、海外志向の選手に人気。
- 初心者から出場しやすい大会が多い。
👉 まとめ
- 国内で権威を狙うなら JBBF
- 海外プロを目指すなら FWJ / NPCJ
2️⃣ メンズカテゴリーの種類
🩳 メンズフィジーク
- 最も競技人口が多いカテゴリー。
- 「逆三角形のシルエット」「広い肩幅と細いウエスト」を評価。
- 過度な筋肉量よりも、健康的でカッコいい体が重視される。
- 衣装:膝上丈のボードショーツ。
- ポーズは4種類(フロント・サイド・バック・リラックスポーズ)。
🩲 クラシックフィジーク
- ボディビルとフィジークの中間。
- 上半身だけでなく脚の筋肉も評価対象。
- シルエットは「黄金比」を求められ、芸術的な身体美を重視。
- 衣装:大腿部が見えるクラシックトランクス。
💪 ボディビル(参考)
- とにかく筋肉量・仕上がり・迫力。
- フィジークに比べて“筋肉の凄さ”を全面的にアピールする。
3️⃣ ウィメンズカテゴリーの種類
👙 ビキニ
- 女性らしい曲線美、健康美を競う。
- 筋肉量は控えめで、全体のバランスと美しさを重視。
✨ フィギュア
- ビキニよりも筋肉量が必要。
- 特に肩幅と脚の発達が評価される。
💪 ウィメンズフィジーク
- 男性に近いレベルの筋肉量と仕上がり。
- 迫力あるポージングを行う。
4️⃣ 初心者におすすめの大会は?
- 「初めての出場」なら FWJ の地域大会
→ ステージ演出が華やかで、初心者のモチベーションも高まりやすい。 - 「国内での実績を積みたい」なら JBBF
→ 公認資格を持ったジャッジが審査、ルールが明確で本格的。
まとめ
- フィジークは「筋肉の大きさ」だけでなく、バランス・シルエット・美しさが勝敗を決める。
- 団体は大きく JBBF(国内志向) と FWJ/NPCJ(海外志向) に分かれる。
- カテゴリーは メンズフィジーク・クラシックフィジーク・ビキニなどが中心。
- 初心者は FWJの地域大会が出やすく、その後の目標に合わせて団体を選ぶと良い。

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