
日本一の温泉地・大分県別府市。
その中でも圧倒的なインパクトを誇る観光スポットが「別府地獄めぐり」です。
地獄――といっても、恐ろしい場所ではありません。ここで言う「地獄」とは、自然の力が創り出した、極彩色の温泉源泉や、高温の噴気や泥湯が沸き立つ場所のこと。あまりの熱さと迫力から、昔の人が「ここは地獄に違いない」と名付けたのです。
今回は、別府地獄めぐりの7つの地獄を、初めての方にもわかりやすく、見どころや楽しみ方を徹底ガイドします!
🔥 1. 海地獄(うみじごく)
― コバルトブルーの地獄、美しすぎる灼熱の温泉池
温度:約98℃|国指定名勝
一見すると、南国のリゾート地のような鮮やかな青い池。しかしその美しさに反して、水温はほぼ沸騰レベルの98℃! 高温のため入浴はできませんが、池の周りには熱帯植物園や足湯も整備されており、癒しと神秘が共存しています。
おすすめ:温泉で蒸した「地獄蒸しプリン」は絶品!
🔥 2. 血の池地獄(ちのいけじごく)
― 日本最古の天然地獄、真紅の湯が不気味に沸き立つ
温度:約78℃|国指定名勝|薬用成分も豊富
日本で最も有名な地獄のひとつ。赤い色の正体は、酸化鉄と酸化マグネシウムを含む粘土。古来より「皮膚病に効く湯」とされ、今でもここで採れた粘土を使った**「血の池軟膏」**が販売されています。
おすすめ:売店限定の赤いソフトクリームはフォトジェニック!
🔥 3. 鬼石坊主地獄(おにいしぼうずじごく)
― 灰色の熱泥がボコボコ沸騰、まるで坊主頭のよう
温度:約99℃|泥湯の地獄|比較的静かな穴場的スポット
灰色の泥が沸き立ち、ぼこぼこと音を立てる様子がまるで“坊主頭”のよう。観光客も比較的少なく、静かに「地獄らしさ」を感じたい方におすすめ。隣接する**「鬼石の湯」**では、実際に温泉に入ることもできます。
おすすめ:泥が跳ねる様子をスローモーションで撮影すると面白い!
🔥 4. かまど地獄(かまどじごく)
― 6つのミニ地獄が集結!まるで“地獄のテーマパーク”
温度:様々(80〜100℃)|多彩な見た目が魅力|体験型スポット多め
かまど地獄では、一〜六丁目まで6種類の地獄が見られます。青・赤・白・透明とさまざまな湯が並び、地獄の煙を吸って喉がスッキリする体験や、足湯・顔湯・飲泉なども楽しめます。名前の由来は、かつて祭りの際にここでご飯を炊いたことから。
おすすめ:蒸気を使った「地獄のどスプレー体験」は珍スポ感アリ!
🔥 5. 鬼山地獄(おにやまじごく)
― 地獄なのにワニ天国!?約80頭が暮らす驚異の温泉動物園
温度:約99℃|別名「ワニ地獄」|観賞地獄の王者
鬼山地獄では、高温の地熱を利用して、ワニが飼育されています。世界最大級のクロコダイルやアリゲーターが、ゆったりと温泉の熱で暮らす姿は、まさに異世界。迫力満点の餌やりタイムは必見です!
おすすめ:ワニの卵が展示されていることも!珍しいお土産も多い。
🔥 6. 白池地獄(しらいけじごく)
― ミルキーブルーの神秘的な池と、熱帯魚のコラボ
温度:約95℃|静けさが魅力|美しい景観系地獄
青白い乳白色の湯が湧き出す、幻想的な雰囲気の地獄。隣には熱帯魚館も併設されており、ピラルクやアロワナといった大型魚が見られます。ゆったりと落ち着いた空間で、地獄めぐりの途中の“癒しスポット”として最適。
おすすめ:写真を撮るなら午前中の逆光時間が狙い目◎
🔥 7. 龍巻地獄(たつまきじごく)
― 地熱の力で吹き上がる間欠泉、まさに“天然のショー”
温度:約105℃|間欠泉|約30分〜40分おきに噴出
一定の時間ごとに熱湯が噴き出す「間欠泉」の地獄。天然の熱エネルギーのパワーを間近で体感でき、まるで大地が呼吸しているような感覚に包まれます。地熱を利用した蒸し釜料理の販売もあり、グルメ系スポットとしても人気。
おすすめ:吹き上がる瞬間をハイスピード連写で撮ると映える!
◆ 地獄めぐりの楽しみ方・豆知識
- 📘 共通観覧券(2,200円)で7地獄すべて見学可能!(個別購入よりお得)
- 🥚 地獄蒸しグルメ(ゆで卵・プリン・温泉饅頭)は外せない!
- ♨️ 地獄温泉では入浴不可※、ただし隣接施設に入浴可能な温泉あり
- 🚍 別府駅からバス1本でアクセス可(鉄輪温泉エリア)
【モデルコース例】所要時間:約3〜4時間
- 🔷 10:00 海地獄からスタート(地獄蒸しプリンで朝のおやつ)
- 🔴 10:40 血の池地獄 → 龍巻地獄(隣接)でショータイム観賞
- 🐊 11:30 鬼山地獄(ワニと対面)→ 白池地獄で一休み
- 🔥 12:30 かまど地獄で食体験 → 最後に鬼石坊主地獄で静かな締め
【まとめ】
別府地獄めぐりは、ただの温泉観光ではありません。
ここには、日本の火山地帯が生み出した**“生きている大地”の姿**と、人間の知恵と工夫で作られた唯一無二の観光体験が詰まっています。7つの地獄をめぐる旅は、まるで異世界を旅しているような、不思議で刺激的なひとときになるはず。

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