
毎日毎日、本当にお疲れ様です。仕事が終わって、満員電車に揺られて帰宅。「さあ、ここから丁寧にダシをとって一汁三菜の夕飯作り♡」……なんてできるわけないですよね。
HPはとっくにマイナス。シンクには昨晩の洗い物がタワーを形成していて、それを見た瞬間に静かにキッチンからUターンしてソファーに倒れ込む。それがリアルな日常です。
いいですか、家事は「サボる」のではありません。「戦略的に無に帰す」のです。100点なんて目指さなくていい、なんなら赤点ギリギリの「死なない程度の30点」で十分。今日を無事に生き延びて、明日もなんとか職場(や戦場のような育児)に向かうための、絶対に疲れない家事ハックを叩き込みます。
1. 料理:「切る・洗う」という絶望をシステムから消去する
料理において一番心が折れるのは「食べるまでの工程」ではなく、「食べた後の片付け」です。ここを徹底的に排除します。
- 包丁とまな板は「特別な日の嗜好品」 生肉を切ったあとのまな板を洗うの、地獄ですよね。油とドリップでギトギトのあれを触りたくないがために、料理を諦める日もあるはず。だから「キッチンバサミ」をメインウェポンに昇格させてください。豚バラ肉も、ネギも、キムチも、フライパンの上で直接チョキチョキ切り落とす。これだけで「虚無の洗い物タイム」が一つ消滅します。
- アイラップ(耐熱ポリ袋)はもはやインフラ ただのビニール袋と侮るなかれ。切った野菜とお肉、焼き肉のタレをアイラップに入れて揉み込み、そのままレンジでチンするかお湯にドボン。完成したら、お皿に袋ごと乗せて食べます。食後は袋を縛って捨てるだけ。鍋もフライパンもお皿も、一切汚れません。
- 「カット野菜」の割高感は、あなたの時給より安い 「キャベツは1玉買ったほうが安い」という呪縛から逃れてください。丸ごと買って、冷蔵庫の奥で黒く変色させて罪悪感を抱くくらいなら、最初から洗わず食べられるカット野菜や、味付きの冷凍肉を買いましょう。それはサボりではなく「自分の休息時間を数百円で買っている」という立派な投資です。
2. 洗濯:「干す・畳む」という拷問からの解放
洗濯機から重たい衣類を取り出し、シワを伸ばし、ハンガーに掛け、乾いたら取り込んで、綺麗に畳んで引き出しにしまう。……工程が多すぎます。狂気の沙汰です。
- 「バスタオル撲滅運動」の推進 大きくて乾かない、ハンガーに掛からない、場所を取る。バスタオルは百害あって一利なしの存在です。今すぐ「ビッグフェイスタオル(小さめのバスタオル)」に全とっかえしてください。これだけで普通のハンガーで干せるようになり、乾くスピードが劇的に上がり、洗濯機を回すハードルが体感で半分に下がります。
- 「畳む」はブルジョワの嗜みと心得る 引き出しにショップのように綺麗に並べるのは、時間と心に余裕がある人の趣味です。家族の人数分、でかめのランドリーバスケットを買ってきて「乾いたらそこに放り込む」。自分の服は自分のカゴから発掘させる。「着る時にちょっとシワを伸ばせばOK」くらいの図太さが、家庭の平和を守ります。
- 靴下の神経衰弱からの卒業 洗濯のたびに「この靴下の片割れ、どこ行った?」と探す時間、人生の壮大な無駄遣いです。思い切って、手持ちの靴下を「全く同じ黒の無地」などで10足統一してみてください。適当に2つ掴むだけで、絶対にペアになります。朝のストレスが一つ消えます。
3. 掃除:「汚れてから綺麗にする」という敗戦処理を終わらせる
休日の朝に「さあ、掃除機をかけるぞ」と気合いを入れている時点で負け戦です。掃除は「わざわざやるもの」から「そもそも汚れない仕組みを作るもの」にシフトしましょう。
- 予防こそ最大の防御「マスキングテープ結界」 お風呂のドアのサッシ、トイレの床と便器の隙間、IHコンロのフチ。あんな細かいところ、後から掃除しようと思うから心が折れるんです。綺麗にした瞬間に、100円ショップのマスキングテープを貼って汚れを封印してください。ホコリや油で汚れたら「テープごとベリッと剥がして新しいものを貼る」。所要時間30秒のチート技です。
- 水回りの「直置き」は万死に値する シャンプーボトルの底や、洗面所のコップ。そこがヌルヌルしてカビるのは「接地しているから」です。100均のマグネットやフックを駆使して、すべてを空中にぶら下げてください。底が浮いていれば、掃除の回数は激減します。
- ゴミ箱の「袋多重掛け」マジック ゴミの日、袋を結んで捨てた後、新しいゴミ袋をセットするのって地獄のように面倒くさくないですか? だから、最初にゴミ袋を5枚くらい重ねてセットしておくんです。ゴミが一杯になったら、一番上の袋だけ縛って捨てる。すると下からすでに新しい袋がセットされた状態で現れます。天才の所業です。
最後に一つだけ。 「お惣菜ばかりでごめんね」「部屋が散らかっててダメな親(大人)だな」なんて、1ミリも自分を責める必要はありません。
家をピカピカに保つことより、あなたが倒れずに明日を迎えられること。そして、少しでも機嫌よくソファーで推しの動画を見たり、温かいお茶を飲んだりして笑っていることのほうが、よっぽど価値があります。
今日はもう、夕飯は冷凍食品に全振りして、お風呂にサッと入って早く寝ちゃいましょう!


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